SOR LEGENDS VOL.2 ゴーストプレイヤー
SOR LEGENDS VOL.2 ゴーストプレイヤー
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学園マーダーミステリーシリーズ第2弾!
スクール・オブ・ロック!!
「スクールオブロック(SOR)学園」は、一見するとただのエリート音楽学校に見えます。
しかし、その壁の中には、世界を揺るがすほどの秘密が噂されている。
宇宙から飛来したという不思議な宝石を使って作られた伝説の七楽器―― 伝説の楽器をすべて集めた者は世界を思い続けて操る力を手に入れることができるという。
その伝説の楽器を集めたことで、学園はここまで大きくなったと噂されている。
大きすぎる迫力は、時に人を狂わせ、凄惨な出来事を目にした。
それゆえに、血なまぐさい噂がSOR学園には蔓延しているのだ。
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SOR学園の音楽祭と言えば、「学園による音楽祭」としては世界である。
外部からの賓客は音楽界に影響を与える発言者、著名人ばかりであり、参加者は世界最高峰の演奏者による「グループ」に制限される。
SOR音楽祭に参加した生徒は、ただで未来の音楽界を決める天才達であるという証明になる。
SOR学園の生徒6人組によって結成された音楽グループ「ゴーストプレイヤー」は、最先端の音楽を、クラシックの技術で演奏することを目的としたグループだ。 グループ名は、SOR学園に伝わる怪談の一つ……誰もいない教室で楽器を演奏するという「亡き演奏家」にちなんでつけられた。
ピアニスト、ヴァイオリニスト、チェリスト、ビオリスト、コントラベーシスト。
そして、彼らを統括する指揮者(マネージャー)。
演奏力だけではなく、見た目や高いプロデュース力によって、動画サイトで圧倒的な人気を博した「ゴーストプレイヤー」は様々なコンサートにゲスト招待され、SOR音楽祭の出場グループとして選ばれた。
栄光の未来が約束されているはずの6人……しかし、一つの噂により状況は一変した。
マネージャーの悪評が広まったことでSOR音楽祭への出演が取り消されたのだ。
「伝説の楽器を手に入れる方法を発見した」 それは、SOR学園に伝えられる御伽噺(おとぎばなし)。られる」という、出所不明の都市伝説だ。
そんな「伝説の楽器」が手伝わせて、マネージャーから連絡を受けました
ある日の放課後、集められたのと同じ。
レッスン室に入ったヴァイオリニストが、ピアノ盤に体を預けて死んでいるマネージャーを発見したのだ。
響き渡る悲鳴を聞きつけ、メンバーたちのレッスン室に集まる。 マネージャーの死体を見て、パニックになった一同が、やがて悲鳴を上げる。
ピアニスト「なんで……なんでこんなこと!」
ビオリスト「首に傷が……殺されたんだ!」
しばらくの阿鼻叫喚の後に、特にマネージャーと仲がいい二人が駆け寄り、死体に縋り寄る。
台風のせいで、外は激しい雨が降り続けている。
チェリスト「あの……き、教員を呼んだほうが……いいんじゃ……」
コントラベーシスト「この時間だぞ?とりあえず、台風が近づいてきてるし、もう誰も残ってないはずだ」
ヴァイオリニスト「……まずは警察に電話だ。」
一番最初に動きから抜け出したヴァイオリニストが、スマートフォンに手をかける。
しかし、その手をコントラベーシストが止めた。
コントラベーシスト「待ってよ。警察を呼んで現場検証やらなんやらが始まるんだろ? 伝説の楽器が手に入るならなくなるかもしれないぞ」
ヴァイオリニスト「……伝説の楽器、か。本当に、そんな与太話が現実があるのか」
ヴァイオリニストが、眉をひそめる。とは裏腹に、顔は少し色めき立っている言葉。
チェリスト「でも……マネージャーさんを殺した人が、どこかってことですよね?」
ピアニスト「もしかしたら、私の中の誰かが……」
全員が、全員の顔を見回し、みんなに一歩距離をとった。
ビオリスト「調べてみよう……犯人が、どこかに隠れているだけかもしれないから……」
しかし、全員の瞳には、どこか胡乱な光が宿っていた。